導入事例　/　事業拡大が続く会社の未来を見据えて「MALUTO PRO」を導入。変化に強いネットワーク環境を構築

事業拡大が続く会社の未来を見据えて「MALUTO PRO」を導入。変化に強いネットワーク環境を構築

クラウド帳票サービスとサブスク販売管理サービスを展開する株式会社オプロ（以下、オプロ）では、業務の拡大にあわせたフロア移転にともない、ネットワークの見直しをはかるため、「MALUTO」を導入。常に最新の機器を安定して快適に利用できる社内ネットワークを構築しました。具体的な内容や、効果について株式会社オプロの社内インフラ責任者である酒井宗直氏にお話を伺いました。

フロア移転にともないネットワークを見直し

オプロは2023年、創業30年を迎えた老舗のクラウドサービスプロバイダーです。まだクラウドが黎明期だった2007年にクラウドサービスをいち早く展開し、その後も数々のイノベーションを生み出して右肩上がりの成長を続けています。

2023年3月、業務の拡大にともない、オフィスを同じビルの6階から9階へフロア移転し、6階を利用していたときはフロアの半分ほどの広さでしたが、9階では1フロアに拡張しました。
「業務の拡大により人員もこのビルに移ってきたときと比べて倍以上になりました。それを機にネットワークも見直すことにしました」と話すのは、オプロ R&Dセンター製品サービス部シニアディレクターで社内インフラ責任者の酒井宗直氏です。

移転前のネットワークについてもコムネットシステムが導入・運用をお手伝いしていましたが、「単純に人が増えてパフォーマンスが足りなくなったためで、これまでもトラブルや不満などはとくにありませんでした。これまでのネットワークでは機器を買い切りで保守をお願いする形で利用していましたが、将来性を踏まえ、柔軟に設定変更を加えることができるサブスクリプションサービスの“MALUTO” に採用を決定しました」と酒井氏は言います。

新しい「MALUTO PRO」プランを選定

オプロではコロナ禍が落ち着いてきたことで出社する社員が増えていました。そこでコムネットシステムではまず、常に安定して安全なネットワークを保つために、ネットワークセキュリティの状態をクラウドで確認でき、出社する社員数に増減があっても、サブスクリプションモデルで機器の変更も容易なMALUTOを、さらに出社する社員が大幅に増えてもそれに耐えうる最新規格のWi-Fi6対応アクセスポイントが利用できるMALUTO PROプランをご提案しました。

UTMのファイヤーウォールやスイッチなどもMALUTOの最新ラインナップに交換するとともに、Wi-FiはCisco MerakiのWi-Fi6対応アクセスポイントを採用し、これらはもちろんMALUTOの導入・運用保守サポートがつきます。
「なにかあったときのコムネットシステムのサポート体制についても信頼していましたので、提案通りに導入した形です」と酒井氏は言います。

安定して快適、セキュアな社内ネットワークをMALUTOで構築

MALUTOネットワークの導入はフロア移転と並行して実施、大きな問題なく完了しました。「今回の移転では移転元の6階と移転先9階をネットワークで物理的に結ぶことで、スムーズに行うことができました。こうしたサポートも積極的に行ってもらい、非常に助かりました」と酒井氏。

Wi-Fiの設置にあたっても、事前にコムネットシステムがサーベイ（調査）を行い、フロア全体をカバーできるようにしています。またUTM（統合脅威管理）を最新機器にアップグレードするとともに、セグメントを見直すなどしてセキュリティを強化。さらにMALUTOのオプションとして選択できる多要素認証ソリューションも導入しています。

近年はリモート接続の増加により、VPNの脆弱性を突いた攻撃が多発しており、被害を受ける企業も多くなっています。VPNはセキュリティが強固である一方で、その脆弱性を突かれた場合、大きな被害を受ける可能性があります。

VPNへの攻撃は、ユーザー認証情報の盗み出しや暗号化通信の傍受、さらにはネットワークへの不正アクセスなど、さまざまな形をとります。そこでVPNのセキュリティ強化に有効なのが多要素認証です。多要素認証は、ユーザーが自分自身であることを証明するために2つ以上の異なる種類の認証手段を必要とする認証方法です。これにより、たとえパスワードが盗まれても、他の認証要素がなければ不正アクセスは難しくなります。オプロではとくにこのVPNのセキュリティ強化のために多要素認証ソリューションを採用しました。

フロア移転と同時に、社員の皆さんは新しいネットワークを利用開始。有線、無線ともにとくに大きな問題はなく、無線LANでは「ここが電波入りにくい」「電波が途切れる」といった声もほとんどなく、安定して利用できています。

オプロではその後、基本的に出社前提の勤務に移行していますが、100名を超える社員が業務でWi-Fiを利用しても問題は起きておらず、安定しています。これは、事前のサーベイにより最適な位置にアクセスポイントを設置したという理由に加え、通信速度の高速化や複数端末の同時利用が可能といったWi-Fi6の利点が充分に享受できていると考えられます。また万一なにか起きた際には、MALUTOの運用保守サポートがしっかりと対応していきます。

さらにセキュリティも強化しながらネットワークを拡充

フロア移転を完了したオプロでは、今後も業務やそれにともなう人員の拡大にあわせて、ネットワークも拡充していきます。

「ひとまず3年は使えるネットワークということで考えていますが、業務や社員の増加スピードを見ながら、拡充していく予定です。その際にもMALUTOなら、機器を買い換えるのではなく、アップグレードすることができますので良いと思います」と酒井氏。サブスクリプションサービスであるMALUTOは、オプロのような成長著しい企業に最適と言えます。

酒井氏にコムネットシステムへの評価をいただきました。「なんの不満もありません。担当の方の人柄もよく、もちろん対応も迅速です」と高く評価いただきました。

最後に今後の展望をいただきました。「セキュリティは終わりがありませんので、常に強化していくつもりです。すでにコムネットシステムにも相談していますが、モバイル利用が当たり前になっていることもありますので、社員が利用しているPCの管理なども、資産管理も含めてもっと強化したいと考えています」と酒井氏は今後の展望を語りました。

コムネットシステムではこれからも、オプロのネットワークを支援し、ビジネスへの貢献や課題解決を積極的にサポートしていきます。

今回ご導入いただいたサービス

MALUTO PROプラン

今回取材を受けていただいたお客様